ピラティスとは

エクササイズは「マット」、「リフォーマー」、「キャデラック(トラピーズ)」等を代表するイクイップメントと呼ばれる機器を使って行います。それぞれに特徴がありますが、いずれも身体の筋力や柔軟性を高める点では同じ目的があると言えます。


また呼吸法を大事に行うエクササイズでありマインドボディコネクション、つまりは脳の意識を集中させて呼吸法を取り入れながら身体を連携していくトレーニングを行います。
呼吸を大事に行う事で身体をほぐし、インナーマッスルを鍛え、血液やリンパの流れそして体内エネルギーを整えて、身体を芯から強くします。
  

ピラティスは自分で行い筋肉を付けるだけの単純なエクササイズではなく、しっかりとした解剖学に基づいた確かな知識を習得したインストラクターから、呼吸法や正しい姿勢等の指導を受けながら、身体にとってとても重要なインナーマッスルと脳をトレーニングして柔軟な強さを目指していく次世代のエクササイズなのです。 

 


ピラティスの歴史

ピラティスはジョセフ・H・ピラティスによって考案されたエクササイズプログラムです。

 

1880年に産まれたジョセフ・H・ピ ラティスは小さい頃から身体が弱く病気がちで自己鍛錬の為にありとあらゆる運動を学びました。その後そのオリジナルの自己鍛錬エクササイズにより自身の病 気を完全に克服したジョセフは、自身の名前をもとに「ピラティスプログラム」と総称する新しいエクササイズプログラムを開発しました。そのプログラムは第 一次世界大戦中に抑留されていた在日外国人用の収容所で試されました。結果、彼がエクササイズを指導したグループでは体調を崩した人が極端に少なかったこ とが実証されました。
また彼は、ベッドで寝たきりの患者の為にベッドのスプリングを取り出して独自に開発した、現在のピラティス専用機器リフォーマーの原型となっている装置を 用いてエクササイズを教えました。その後ベッドでのエクササイズを実践した患者から、心身ともにめざましい回復を見せる人々が続々と現れ、彼のピラティス メソッドの効果が再び証明されました。

その後ジョセフピラティスはアメリカに渡り、ニューヨークにてピラティススタジオを開設しました。その当時のアメリカは、世界大恐慌の真っ只中であった事もあり、彼のスタジオに集まる多くのクライアントは怪我をしたダンサーでした。しかしその後、彼のもとでピラティスの教えを学んだダンサー達が、後に世界各地へと散らばり、彼らの後継者達が広く現代においてピラティスの教えを普及させ続けていったのです。そしてその後のピラティスの普及が物語っている様に、彼の考案したピラティスエクササイズがどんなに人間の体にとって有益であったのかが立証され、近年では科学的にもその効果が実証されています。

 

 

 

<ピラティスの基本原則>

 

ピラティスを行う前にはまず、Pre Pilatesを意識することが大切です。
Pre Pilates とはBreathing(呼吸の練習), Scapula Depression(肩甲骨を引き下げる),  Pelvic Floor (骨盤底筋群の意識付け), Neutral Spine(ニュートラルの状態の脊柱の確認), C-curve (尾骨をカーブさせて深層筋を意識する姿勢)などの基本エクササイズの事を指しています。

 

 

<ピラティスの6つの基本原則>

 

Breathing (呼吸)呼吸と動きというものは直接関係しています。呼吸をする事で酸素を体の隅々まで運び体内の掃除を行い、血液の循環を促進させ、筋肉から不必要な緊張を取り除いてゆきます。どんなにつらい体勢でも絶対に息をするのを止めずに正しい呼吸を続けることで、筋肉が柔らかく動きやすくなり気持ちも安定します。

 

Precision(正確さ) 正しい姿勢が大切です。ピラティスでは動きの量より質を重視します。体の中心となる骨盤と脊柱の位置を常に意識し、正しい状態を保つように心がけましょう。

 

Centering (中心を意識する)コアと呼ばれる頭蓋骨から尾てい骨までを貫く1本のライン状の脊椎、そして骨盤周辺の骨格や筋肉を意識することが重要です。また腕や足などの中心にも意識を集中させます。パワーハウスと呼ばれる骨盤底筋から胸部の横隔膜まで続くセンタリング部分を強化すれば、腰痛や肩こりも解消されますし、様々な病気から発 生する痛みを改善することができます。またすべての動きを中心部から起こすことを意識しましょう。ピラティスの動きというのは軸から始まります。この原理さえ理解して実践すれば、普段からしなやかで優雅に動けるようになります。

 

Flow of the movement (流れるような動き)ピラティスでは常に流れるような動きを重視します。リラックスし、深い呼吸を続けながら動くことで、体から緊張を取り除き、怪我のリスクが軽減でき、さらに理想的でバランスのとれた体に近づけることが出来ます。

 

Control (自分でコントロール・調整する力)方法が間違っていれば、何度エクササイズを繰り返したとしても肉体の強化どころか怪我の原因となってしまいます。弾みをつけて動くのではなく、動きを自分でコントロールすることが大切となります。怪我を回避する為には注意深く筋肉を調整する必要があります。

 

Concentration (体と心の集中)心身ともにリラックスした状態からはじめましょう。ピラティスにおいて、心と体はひとつのチームとなって働きます。充分にリラックス出来ていれば、筋肉や関節もほぐれ、体がのびのびと動くのを感じられるはずです。エクササイズ中は、動かす部分や頭の位置、呼吸のリズムや背中のカーブ、ポーズの隅々にまで集中します。その場所に意識を傾けることで、その部分の筋肉は活性化されて行き、それがより大きな成果をもたらします。集中すると意識は高まりますし、普段知ることのない身体の感覚を感じ取れるようになります 。

 

 

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